懐かしい木札・風呂屋錠

木札の鍵を見たことはありませんか?昔は、お風呂やさん・銭湯で下足入れの鍵として多く利用されてきました。当時の人気野球選手の背番号がいつも使われていたり、兄弟と取り合いになったり、幼いころの思い出が蘇ってきますね。

呼ばれ方としては、松竹錠、下足錠、風呂屋錠などがあります。メーカーによって錠に刻印する模様・名前が異なります。木札に書かれた番号と錠側に書かれた番号でどこに靴を入れたかがわかり、オーソドックスに上から木札を差し込むタイプの風呂屋錠と、斜めから差すタイプの錠、今は横差しタイプもあるようです。

風呂屋錠を作っていたメーカーや製品は昔はいくつかありましたが、有名なところでは松竹、おしどり、さくら、KINGがあります。現在KING(スターキング)の風呂屋錠を作っている森野金属株式会社は確認できますが、銭湯の減少により需要が減り、ほとんどの風呂屋錠メーカーは廃業されています。その為、今も銭湯で取り付けられている風呂屋錠は大変希少なものとなり、それ目当てに銭湯巡りをする方もいるほどです。

現在ではその懐かしいレトロな見た目から、和をモチーフにした居酒屋さんや飲食店で靴を脱ぐ際に下足入れの鍵として取り入れられており、再び目にする機会も増えてきました。またスターキングでは、全部の錠前を開けることができるマスターキーにも対応しているので、もし木札をお客さんが失くしてしまっても、鍵を開けられるようになっています。

ロッカー、下足入れなど、昔懐かしい和テイストにしたい時にはぜひ取り入れてみてください。

 

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